そのドアを開けた瞬間
見慣れた景色
雑然と並べられた靴
狭い廊下
申し訳なさそうなキッチン
その瞬間は暗く
いつも何も見えないけれど
どこに何があるかすべて知っている
誰も待ってなどいないあの部屋
見てなどいないテレビの雑音だけが話し相手
それでも
そのドアを開けた瞬間が
あたしにとって唯一安らぎを感じれる瞬間
ほんの一瞬のために
ほんの一瞬のためだけに
あたしは今日も歩き続ける
ambiguous, liberty, despair, chaos, destiny, disappointment, refusal and drab life