Dec 31, 2008

聖夜

いつもと同じ朝が来て
いつもと同じ夜が来る

あたしは何も望んでなどいない


あたしはただ感じていたいのだ



それでも何かを望めと言うのなら
ただ
みんなが望むものを望みたい

叶わぬ望み

あたしの望むたったひとつのことよりも

あなたの望む無数にあることのひとつのほうが

あたしにはとてもとても大事なんです


あなたの一片でいれますように

Dec 28, 2008

君のままに

説明は必要ない
言い訳も必要ない
真実を追究する必要もない


誰かが特別に強いわけじゃない
君が特別に弱いわけじゃない

駆け抜けたものが強さを感じれるんだ

勇気は後から付いてくるよ
力は皆が与えてくれるよ


だから
君のままに

Nov 23, 2008

瞳に映るは

寂しいと言えば誰かが優しくしてくれる
切ないと言えば誰かが抱きしめてくれる

だけど誰も君を愛してなんかいないよ

苦しいと言えば誰かが慰めてくれる
孤独だといえば誰かが手を差し伸べてくれる

だけど誰も明日になれば覚えてなんかいないよ


だって君が愛していないから
だって君が忘れてしまうから

Nov 22, 2008

片すみ

この世界の片すみに
わたしは生きていてもいいですか

僅かながらの呼吸と
僅かながらの希望と

あなたが誰なのかわたしは知らない
わたしが誰なのかあなたも知らない

だけどあなたがわたしには見えます

そのこころの片すみに
わたしは存在してもいいですか

あなたもまた
ひとりではないのです

Nov 21, 2008

安堵

そのドアを開けた瞬間

見慣れた景色
雑然と並べられた靴
狭い廊下
申し訳なさそうなキッチン

その瞬間は暗く
いつも何も見えないけれど
どこに何があるかすべて知っている

誰も待ってなどいないあの部屋
見てなどいないテレビの雑音だけが話し相手

それでも
そのドアを開けた瞬間が
あたしにとって唯一安らぎを感じれる瞬間

ほんの一瞬のために
ほんの一瞬のためだけに

あたしは今日も歩き続ける

Oct 21, 2008

金木犀に誘われて

君にありがとう

どんなにあがいても
時間は戻せないし
変える力も持っていない

いつだって傍観者だし
きっとこれからも

ただ自分で選んだ道だから

僕の切なさはただ大きくなっただけだけど
君にありがとう

Oct 6, 2008

ここにいる

人は皆生まれながらに孤独なんだ
だから誰かと交わりたいし
ひとつになりたいと思う

どんな理屈も
どんな理由も
僕らを守ってはくれないね

想うほどに孤独を感じ
想われるほどに切なさがかけめぐる


今日も僕は言う
ただ、ここにいるよと

Oct 2, 2008

神様わたしに

泣きたい
ただ延々と泣きたい

ほんとはわたしが抱きしめて欲しいの
ほんとはわたしが慰めて欲しいの

それでもわたしは何食わぬ顔をして
いつもと同じわたしを演じる

神様わたしに強い意志をください
神様わたしに折れない心をください


神様わたしに涙を流せる場所をください

Sep 29, 2008

こたえ

僕がそれを去らなければならないのは
それが決して期待を裏切らないから

君の決めたことに僕は逆らえず
期待はやがて現実となる


刹那は無限にあれど
ただひとつの永遠には決して叶わない

時を越えても

苦しいって言葉にすればほんとに苦しくなる
辛いって言葉にすればほんと辛くなる

悔しいって思ったらほんとに悔しくなる
寂しいって思ったらほんとに寂しくなる


いつだったか
言葉にも思いにもできるものが何もなくなった時から
僕の時間は止まったまま

Sep 26, 2008

陰影

輝きをくれるあの太陽のような人も
優しくそっと包むあの月のような人も

あの人の目には留まらないだろう


伴に走り出せるあの流れ星のような人も
すべてを受け止めてくれるこの地球のような人も

あの人を振り向かせることは出来ないだろう


あの人はもう
日々をただ繰り返すだけ

Sep 25, 2008

不問い

刹那と永遠を天秤にかける

満ち足りた瞬間
穏やかなる流れ

その壁を乗り越える勇気があるか
変わらぬ愛に捧ぐか


与えられた自由に答えなどなく
常に求められる明日への扉

Sep 24, 2008

問い

君が出来ないことは私は問わない
君にいったい何がなせるのか

面と向かって考えていない
面と向かって向き合ってない

もがいてもがいて
あがき続けようよ


心がそこに無いことが
君に問われていること

結果はいちるも問わない

Sep 23, 2008

ほんのひとかけら

君はもう生きたくないと何度もいう

そう疲れきっているんだね
少しゆっくり休めばいいよ
誰もがそういう

でも君が一番恐れているのは
その退屈でどうしようもない時間なんだよね

探しにいこうよ
どうしようもない時間を埋めるものを
ぽっかり空いたこころを満たすものを


まだ世界のほんのひとかけらしか覗いていないんだから

Sep 22, 2008

伝えたいこと

ふるえている君を見て声をかけることも出来ない
君は立ち上がろうとしているのに

君は周りの人たちをたくさん傷つけるけど
それ以上に君は傷ついていることも知っている

君に伝えたいことがあって
わたしは今ここにいる


倒れこんだ君を見て励ますことも出来ない
君は信じれるものを探しているというのに

君はみんなの期待にこたえられないけど
それ以上に君が頑張ったことも知っている


君に伝えたいことがあるんだ
さぁ立ち上がろう

Aug 30, 2008

どんな壁も

どんな壁もあたしは超えてゆく
どんな波もあたしを止められない

そこに辿り着けるのはあたしだけだから

あたしは最大限の愛を振りかざし
あたしは最大限の想いを薙ぎ払う

いつか辿り着けるその日まで


どんな風もあたしと共に

優しい嘘、残酷な嘘

あの時また会おうって言った
君の優しさ

君は嘘をついたね
優しい嘘を

君はずっと忘れないよって言った
あの日の言葉

僕に嘘をついたね
残酷な嘘を


今となっては君の真意はわからないけれど
僕にとってはほんとの嘘だったんだ

遥か君

ねぇ
どんなに近くにいても
わからないことばかりだよ

それはね
鼓動がその優しい声まで消し去ってしまうから

そう
夜空に流れる星が綺麗なのは
そこに闇があって
遥か遠くに君がいるから


遥か君を想えば
僕にはわからないことなんてないよ

誰かが笑う

誰かがわたしを笑う
どうぞ笑ってください

誰かがわたしに石を投げる
どうぞ投げてください


誰かがわたしに施しを与える
どうぞほっておいてください

誰かが手を差し伸べる
どうぞ手を胸に当ててください


わたしは誰かを必要とはしていない

敵の敵

心配する人がひとりできたなら
ふたりを敵にまわす

友と呼ぶ人が増えるたびにべき乗で敵が増えてゆく
あなたは誰も友だと認めてはいないにも関わらず

敵の敵は味方?
いや
あなたにはどうでもいいこと

いつかのようにまた
あなたは後ろから刺されるだろう


望む望まぬに関わらず

Aug 15, 2008

この手のなかに

ほんの僅か
ほんの僅かだけ手を伸ばせば触れられそうなのに

このわずかな距離もわたしには遥か果てのよう

交わす言葉も見つけられず
ただ箱に詰め込まれるのをわたしは見ているだけ


そしてわたしは永遠に開かれることのない箱に鍵をかける

Aug 13, 2008

自由のあるほうへ

自由に言葉を発することができなくなったわたしは
もうここにはいられない

息苦しい
血が足りない
思考が停滞する

ここにもう想いがなくなったことだけは確信できる

空気のあるほうへ
自由のあるほうへ
飛び立とう

道しるべ

ガタンゴトン
次こそは
あの列車に飛び乗って
世界の果てまで旅をしよう

歩いていた
ずっとずっと歩いていた

足の裏でひしひしと感じる
暑く焼けるようなこの線路が唯一の道しるべ

最後に列車が通ってもう何時間経つだろうか
喉もカラカラで足も痛い
頼れるものは自分だけ

ガタンゴトン
次こそは

Aug 11, 2008

触れた指先

ねぇ
あれが夢だったって言うのかい

確かに僕はあの時あの場所にいた
そして君もあの場所にいた

君の横顔は僕の目に鮮明に焼きついているというのに
触れたその小さな指先の空気の温度も覚えているというのに

今ではもう
この僅かな記憶だけが
僕と君があの場所にいた証

Aug 10, 2008

想いはいつも

ねぇ
僕がまだ世界の半分を手にしてたころ
何故あなたは残りの半分を欲したの

僕が世界を手放したとき
何故あなたは何も欲しなくなったの

僕が僕の世界だけになって
あなたはあなたの世界だけになってしまった

あなたのいない僕の世界と
僕のいないあなたの世界と

Jul 25, 2008

月を落とそう

あたしはあたしの思考を終わらせる
あたしはあたしの記憶を終わらせる
あたしはあたしの命を終わらせる

あたしはあなたの中のあたしも終わらせる
あたしはあなた達の中のあたしも終わらせる

あたしはあたしを終わらせる
永遠に

さぁ
月を落とそう

Jul 24, 2008

慣性飛行

第二宇宙速度を得たあたしは
惑星の重力と遠心力を少しずつ借りて
太陽系を脱出する

もう間近に月を見られないことだけがあたしの唯一の気がかり

僅かに残されたエネルギィで軌道修正を繰り返し
あたしは流星とおっかけっこをしながら
ただ銀河の中心を目指す

そこに何が待っていようとも

砂の涙

アンドロイドはヒトと呼ばれるものに仕えた
ヒトは特別で絶対だった
いつしかヒトになりたいと願った

こころと呼ばれるものを持ちたいと

感情に操られたい
恋をしてみたい
夢を見てみたい
笑って涙したい


きっと気づくことはないだろう
それがこころだということに

Jul 23, 2008

侵蝕

わたしを構成する一部となる
見たくないものが
聞きたくないものが

雑音はわたしのこころを蝕む

溢れている
溢れている

わたしはただ自分でいたいだけなのに

残されたわたしが抵抗する
たとえ何も残らなくても

Jul 5, 2008

夜道

どうして

わたしはまだ歩いているのだろう
わたしは歩かされているのだろう

目を閉じて
呼吸を止めて

明日という日が来なければ
昨日を思い出すことも無いだろう
今日を嘆くことも無いだろう


わたしはまだ歩いている
暗い夜道を

Jul 1, 2008

新しい風

新しい風が吹く
流されることに慣れてはいるけれど
立ち止まる場所さえ与えてはくれない

一瞬でも目をそらせばそこはもう異世界

未来を羨むことなど何の意味も無いことを
わたしは肌に刻み込んできた

そう
それが唯一のわたしの糧なのだ

無垢

あなたがあの人に触れたいのなら

あの人の目線まで降りてきてください
あの人の優しさに報いてください


あなたがあの人の声を聴きたいのなら

何も主張しないでください
何も発しないでください


感じるはずです
その痛みが

聴こえるはずです
その叫びが

Jun 22, 2008

トロイメライ

わたしの帰るところはどこですか

わたしは疲れました

その悲しみの深さに
その笑顔の無邪気さに

わたしの眠れるところはどこですか


永遠の終わりはどこですか

Jun 17, 2008

二度と

それが許されると思っていた

あの時私はまだほんの小さなこどもだった
それでも気がついていたんだ
それがあの人を傷つけるということを

私が変えてしまった
あの人の運命の一遍を


だから私は懺悔し続けなければいけない

あの人が生きているいじょう
私が生きているいじょう

永久に

Jun 16, 2008

未知

あなたは、あなた以上でも、あなた以下でもない

わたしはわたし以上になりたかった

だからわたしは
わたしの血も
わたしの自身も
捨ててしまいたかった

いや
超えてゆきたかったのだ

わたしはあなたとは違うのだから


それでもわたしは、わたし以上にはなれないというのか

Jun 13, 2008

虚像

私は言葉のチカラを信じている

そして何がまやかしかも知っている


生身でそれを成し遂げ、生身でそれを受け止めるべきだ


今こそ答え合わせをしよう

Jun 11, 2008

哀しいふり

哀しいふりをするのはやめなさい
淋しいふりをするのはやめなさい

わたしたちは何かに誰かに依存しなくちゃ生きてゆけなくて
ちょっとづつ元気をもらって
ちょっとづつ笑顔をもらって

特別な何かをもっているあなたたちが生きてゆけるように
特別な何かをもたないあなたたちも生きてゆけます

ちょっとづつの幸せを見つけられないほどに
その瞳は霞んでしまったの


楽しいふりをするのもやめなさい

特別な何かのためにすべてを失ったわたしたちもまた

Jun 9, 2008

最小化

時折私は
限界に遭遇する

私の身体は静止し
頭は空っぽになる

私はその瞬間
記憶も心も失いそうになる

私は最後のエネルギィで
ファーストプライオリティの
データをライトする

次に起動するときに
それが残っていることを祈りながら

Jun 8, 2008

The first memory

私の生まれた朝

私は泣くことも
笑うことも知らなかった

生まれてきた意味も
いや
生まれたという事実も
おそらく理解できていなかった

ただ
その時私は光を見た
暗い暗い闇の中から抜け出し
眩いばかりの輝きを見た

それが
私の最初の記憶

Jun 7, 2008

言の葉

言葉はうまく使ってはいけない

誠実な言葉に温もりはなく
綺麗な言葉に魂は宿らない


言葉はうまく使えなくていい

夢を語る言葉に心踊り
愛を語る言葉にすべてがある


ただ子供のように
ただ語ればいい

がむしゃらに

Jun 6, 2008

with

べつに社会になじまなくてもいいんだ
この街に溶け込まなくてもいいんだ
みんなとうまくできなくてもいいんだ

どんな感情も意味をなさない

あたしの中に社会が街がみんながいる


あたしはちゃんと生きている

Jun 3, 2008

あのひと

わたしを憎むあのひとほど
わたしの痛みを知っている人はいない

わたしを恨むあのひとほど
わたしの苦しみを知っている人はいない


わたしの闇を見てくれているあのひとが
わたしは嫌いになれない


わたしを傷つけるあのひとほど
わたしを惹きつける人はいない

May 31, 2008

決定論

わたしの次の行動を決定するものは・・・

それは過去のわたしではなく
今現在のわたしでもなく
もちろん未来のわたしでもない

でも、次の行動を決定できるのはこの世にわたし自身しかいない

記憶が薄れたり改ざんされるように
以前起きたことも
わたしの意思も
常に揺らいでいるから

それはすでに決まっていることでも
偶然でも
意思でもなく

慣性のようでそれでいて
それは定まらず
ちゃんとあるエネルギに落ち着く

May 28, 2008

偶然と必然

その出会いは偶然であったのか
その涙は必然であったのか

わたしたちは過ぎ去った出来事を自分たちの都合で偶然にも必然にもできる

わたしたちは未来を予見することも自身で決めることもできる


すべては感じるまま
結果こそが運命と呼ばれる

May 25, 2008

異郷

ひとを信じるには根拠がいる

わたしはあなたを傷つけるものを無償で愛せないし
あなたを苦しめるものと簡単には手をつなげないし
あなたを裏切るものをすぐに抱きしめることも出来ない


あなたは間違っていなかったんだ
なんて簡単には言えない


だけど
わたしは見つめている
見つめている

May 21, 2008

傍観者

それはいつも突然にやってくる
まるで初めから何もなかったかのように

おそろしいほど自然に
おそろしいほど冷酷に

それはわたしに涙を流す刹那さえ与えてくれはしない

ただ流れる軌跡を見過ごすことだけが
わたしに許された唯一の慰め

May 15, 2008

記憶

わたしの記憶の大部分はわたしのものではない

わたしが書き換えてしまったから

すべて都合の良いように・・・


わたしの過去にはもうわたしはいない

May 11, 2008

マイノリティ

わたしにも同じように陽が昇って沈んでゆく
それが残酷でならないけど

それを忘れられる雨は嫌いじゃない

始まりは雨らしい

May 7, 2008

sign

わたしに警告する
あの茜色のそらが

わたしはそれをだんだん無視できなくなっていた

始めから感じてはいたんだ
ずっと違和感を

変わらぬ笑顔に心通わず
疑問は消えない

わたしは今日も笑えない子
旅立つ時が来たんだ

May 3, 2008

風砂

嵐の去った静けさ
わたしの求めていたものなのに

夜窓に映る瞳は何を見つめているの

最後のひとひらと共に
新緑の季節を迎える

零れ落ちた砂のように
過ぎし日はもう戻らない

Apr 24, 2008

笑顔と強さと

嘘の自信も笑顔も
わたしがわたしでいられるためのもの

記憶が薄れる日まで
燈火が消える日まで

わたしは嘘をつき続ける

Apr 19, 2008

春風

触れてはいけなかったのかもしれない

春の暖かさに
春の優しさに

わたしは途端に臆病になる
何度となく期待は裏切られ
頭をよぎるのは哀しみだけ

触れてはいけなかったんだ

そのひたすらにまっすぐな春に

Apr 17, 2008

幸せの連鎖

あなたが身をもって証明してくれた
幸せは必ず訪れると

わたしはまだ
僅かな勇気しか持ち合わせていないけれども

わたしのこころにある儚い想いは
いつか星をも掴めるでしょうか

今度はわたしが証明しよう
幸せの連鎖は途切れることなく続いてゆくと

Apr 12, 2008

未来のわたしへ

あなたはもう忘れてしまったでしょう
わたしの醜い記憶も何もかもを

忘れることでわたしは生きてゆける
歩いてゆける
信じてゆける

思い出さない忙しさがわたしの背中を支えてくれるから


何もかも忘れておやすみなさい

Apr 6, 2008

たったひとつの真実

時は何も解決しないし
希望はただ打砕かれる
私は現実にしか生きられないし
どんな夢も叶わない

何故なら・・・

私が求めるものは
たったひとつしかないのだから

Mar 27, 2008

欲望

幸せへの近道を私は知っている
とても簡単なことだ
今持っている何かをひとつひとつ捨ててゆけばよいだけのこと

私は昨日 親と友を捨てた
私は今日 家と金を捨てた
私を惑わすものはもう何もない
何もなくした私は今満ち足りている

私は明日 自分を捨てるつもりだ

Mar 16, 2008

春の穂

南風が吹き始め
花たちが顔を出す

新しい季節
新しい歯ブラシ

変わってゆく人々
変わってゆく環境

わたしを包む景色は何も変わらないというのに
ただ変われないのはわたしの方なのか


それでも歩き出す
いつもと同じ歩幅で

Mar 13, 2008

おなじそら

私が見ている世界と
あなたが見ている世界が同じだとしたら

何も変わらない平凡な世界も
あなたが夢見る世界もきっと同じ

あなたの涙はただあの海をしょっぱくするだけ


それでも
私はあなたの夢見る世界を見てみたい

Mar 9, 2008

笑顔

翼が折れても
風がやんでも
飛び続けなきゃ行けない

わたしの夢は

罅の入ったガラスが脆いように
ほんの刹那の迷いも
ひとにぎりの不安も
わたしには強大な壁となる

翼が折れても
風がやんでも
わたしは飛びつづける

このそらが続く限り

Feb 20, 2008

signal

あの日突然 信号が赤に変わった
それ以来 目を閉じたままのわたし

信号が今 何色なのかも知らず
例え青に変わっていたとしても

この交差点をどっちに進んでいいのか
何も決められないまま


今日もただ立ち尽くす

Feb 18, 2008

歩いていますか

歩いていますか
あなたの足で

冬の空に
冷たい雨に
そして明るい月に
わたしは歩いています

願いも心も置き去りにして
苦しくならないように

ただ空虚を信じて

Jan 30, 2008

勿忘草

楽しかったことは
幸せだったことは
時が経てば記憶も薄れ
わたしはいつか忘れてしまうかもしれない

だけれども

哀しい思いは
寂しい思いは
どれ程の時が流れても
わたしは悠久に忘れることはできないだろう


今わたしが飲み込んだ涙も

Jan 24, 2008

eternal

いつか終わりがくると
最初から分かっているのに
人はなぜ誰かを好きになってしまうのか・・・

あなたがいるからわたしは強くなれる
わたしがいるからあなたはひとりじゃない

やがて世界の終わりを迎えても

あなたを愛し続けよう

Jan 12, 2008

言葉に出来ない想いと共に

昼下がり
わたしは祈りを捧げる

神など信じてはいないけれど
先人の祈りがわたしをかきたてる

わたしにはめられた足枷は
自由と同時に手に入れた孤独という代償


訪れる闇に
今夜も魂を捧げる

Jan 9, 2008

希求

かすかな期待
淡い望み

あの人を振り向かせたくて
私は一心に想い祈る

願わくばその瞳に私を映せたなら
願わくばその声が聞けたなら

いや
ただ振り向いてくれたなら


幸福の意味を知ることができるだろう

Jan 8, 2008

フラッシュバック

遠い日に見たあの風景
鮮明に焼きついている景色
刻み込まれたあのイメージは

私を連れ去ってしまった

あれはどこだろうか

もう忘れられないし
思い出せもしない