Nov 23, 2008

瞳に映るは

寂しいと言えば誰かが優しくしてくれる
切ないと言えば誰かが抱きしめてくれる

だけど誰も君を愛してなんかいないよ

苦しいと言えば誰かが慰めてくれる
孤独だといえば誰かが手を差し伸べてくれる

だけど誰も明日になれば覚えてなんかいないよ


だって君が愛していないから
だって君が忘れてしまうから

Nov 22, 2008

片すみ

この世界の片すみに
わたしは生きていてもいいですか

僅かながらの呼吸と
僅かながらの希望と

あなたが誰なのかわたしは知らない
わたしが誰なのかあなたも知らない

だけどあなたがわたしには見えます

そのこころの片すみに
わたしは存在してもいいですか

あなたもまた
ひとりではないのです

Nov 21, 2008

安堵

そのドアを開けた瞬間

見慣れた景色
雑然と並べられた靴
狭い廊下
申し訳なさそうなキッチン

その瞬間は暗く
いつも何も見えないけれど
どこに何があるかすべて知っている

誰も待ってなどいないあの部屋
見てなどいないテレビの雑音だけが話し相手

それでも
そのドアを開けた瞬間が
あたしにとって唯一安らぎを感じれる瞬間

ほんの一瞬のために
ほんの一瞬のためだけに

あたしは今日も歩き続ける