Aug 30, 2008

どんな壁も

どんな壁もあたしは超えてゆく
どんな波もあたしを止められない

そこに辿り着けるのはあたしだけだから

あたしは最大限の愛を振りかざし
あたしは最大限の想いを薙ぎ払う

いつか辿り着けるその日まで


どんな風もあたしと共に

優しい嘘、残酷な嘘

あの時また会おうって言った
君の優しさ

君は嘘をついたね
優しい嘘を

君はずっと忘れないよって言った
あの日の言葉

僕に嘘をついたね
残酷な嘘を


今となっては君の真意はわからないけれど
僕にとってはほんとの嘘だったんだ

遥か君

ねぇ
どんなに近くにいても
わからないことばかりだよ

それはね
鼓動がその優しい声まで消し去ってしまうから

そう
夜空に流れる星が綺麗なのは
そこに闇があって
遥か遠くに君がいるから


遥か君を想えば
僕にはわからないことなんてないよ

誰かが笑う

誰かがわたしを笑う
どうぞ笑ってください

誰かがわたしに石を投げる
どうぞ投げてください


誰かがわたしに施しを与える
どうぞほっておいてください

誰かが手を差し伸べる
どうぞ手を胸に当ててください


わたしは誰かを必要とはしていない

敵の敵

心配する人がひとりできたなら
ふたりを敵にまわす

友と呼ぶ人が増えるたびにべき乗で敵が増えてゆく
あなたは誰も友だと認めてはいないにも関わらず

敵の敵は味方?
いや
あなたにはどうでもいいこと

いつかのようにまた
あなたは後ろから刺されるだろう


望む望まぬに関わらず

Aug 15, 2008

この手のなかに

ほんの僅か
ほんの僅かだけ手を伸ばせば触れられそうなのに

このわずかな距離もわたしには遥か果てのよう

交わす言葉も見つけられず
ただ箱に詰め込まれるのをわたしは見ているだけ


そしてわたしは永遠に開かれることのない箱に鍵をかける

Aug 13, 2008

自由のあるほうへ

自由に言葉を発することができなくなったわたしは
もうここにはいられない

息苦しい
血が足りない
思考が停滞する

ここにもう想いがなくなったことだけは確信できる

空気のあるほうへ
自由のあるほうへ
飛び立とう

道しるべ

ガタンゴトン
次こそは
あの列車に飛び乗って
世界の果てまで旅をしよう

歩いていた
ずっとずっと歩いていた

足の裏でひしひしと感じる
暑く焼けるようなこの線路が唯一の道しるべ

最後に列車が通ってもう何時間経つだろうか
喉もカラカラで足も痛い
頼れるものは自分だけ

ガタンゴトン
次こそは

Aug 11, 2008

触れた指先

ねぇ
あれが夢だったって言うのかい

確かに僕はあの時あの場所にいた
そして君もあの場所にいた

君の横顔は僕の目に鮮明に焼きついているというのに
触れたその小さな指先の空気の温度も覚えているというのに

今ではもう
この僅かな記憶だけが
僕と君があの場所にいた証

Aug 10, 2008

想いはいつも

ねぇ
僕がまだ世界の半分を手にしてたころ
何故あなたは残りの半分を欲したの

僕が世界を手放したとき
何故あなたは何も欲しなくなったの

僕が僕の世界だけになって
あなたはあなたの世界だけになってしまった

あなたのいない僕の世界と
僕のいないあなたの世界と