May 31, 2008

決定論

わたしの次の行動を決定するものは・・・

それは過去のわたしではなく
今現在のわたしでもなく
もちろん未来のわたしでもない

でも、次の行動を決定できるのはこの世にわたし自身しかいない

記憶が薄れたり改ざんされるように
以前起きたことも
わたしの意思も
常に揺らいでいるから

それはすでに決まっていることでも
偶然でも
意思でもなく

慣性のようでそれでいて
それは定まらず
ちゃんとあるエネルギに落ち着く

May 28, 2008

偶然と必然

その出会いは偶然であったのか
その涙は必然であったのか

わたしたちは過ぎ去った出来事を自分たちの都合で偶然にも必然にもできる

わたしたちは未来を予見することも自身で決めることもできる


すべては感じるまま
結果こそが運命と呼ばれる

May 25, 2008

異郷

ひとを信じるには根拠がいる

わたしはあなたを傷つけるものを無償で愛せないし
あなたを苦しめるものと簡単には手をつなげないし
あなたを裏切るものをすぐに抱きしめることも出来ない


あなたは間違っていなかったんだ
なんて簡単には言えない


だけど
わたしは見つめている
見つめている

May 21, 2008

傍観者

それはいつも突然にやってくる
まるで初めから何もなかったかのように

おそろしいほど自然に
おそろしいほど冷酷に

それはわたしに涙を流す刹那さえ与えてくれはしない

ただ流れる軌跡を見過ごすことだけが
わたしに許された唯一の慰め

May 15, 2008

記憶

わたしの記憶の大部分はわたしのものではない

わたしが書き換えてしまったから

すべて都合の良いように・・・


わたしの過去にはもうわたしはいない

May 11, 2008

マイノリティ

わたしにも同じように陽が昇って沈んでゆく
それが残酷でならないけど

それを忘れられる雨は嫌いじゃない

始まりは雨らしい

May 7, 2008

sign

わたしに警告する
あの茜色のそらが

わたしはそれをだんだん無視できなくなっていた

始めから感じてはいたんだ
ずっと違和感を

変わらぬ笑顔に心通わず
疑問は消えない

わたしは今日も笑えない子
旅立つ時が来たんだ

May 3, 2008

風砂

嵐の去った静けさ
わたしの求めていたものなのに

夜窓に映る瞳は何を見つめているの

最後のひとひらと共に
新緑の季節を迎える

零れ落ちた砂のように
過ぎし日はもう戻らない